授業風景:化学実験

化学実験は生物資源学類の1年生を対象にした実習で、無機化学、物理化学及び有機合成化学実験を通じて、平衡・速度の概念を理解するとともに、反応生成物の分離・精製・確認等の基本操作を習熟することを目的としています。授業計画は下記の通りです。この日は、塩の混合溶液から溶解度の差を利用して結晶として分離・精製する実験を行いました。

第1回 ガイダンス:実験内容および注意事項の説明、実験器具操作のビデオ動画、班分け、実験器具の使い方の実演・実習
第2回 塩の分別結晶:塩の混合溶液から溶解度の差を利用して結晶として分離・精製する
第3回 pH:中和滴定とpH変化等の実験を通してpHに関する理解を深める
第4回 分子模型:共有結合を持つ分子の構造を分子模型を用いて理解する
第5回 均一反応速度の測定:エステルの加水分解の反応速度を実測し、温度の影響を検討する
第6回 有機合成:酸とアルコールからエステルを合成し、蒸留と抽出により分離、収率を計算、化学平衡を考察する
第7回 分子量の測定:ベックマン温度計を用いて、凝固点降下法により有機物質の分子量を測定する