留学・国際交流

海外に留学したり、国際交流に参加したりすることは、国際性豊かな感性を磨くとともに、幅広い視野から物事を考える習慣を身につける上で貴重な経験となります。生物資源学類・生物資源科学関連専攻では、専門分野の知識や技術をもち、かつ「広い視野」「行動力」「国際性」を兼ね揃えた人材を育成するために、所属学生に留学や国際交流への参加を推奨しています。

留学

一口に海外留学といっても、相手大学で学位を取得するもの、単位を取得し単位互換により本学の卒業単位の一部とするもの、語学研修、異文化体験に至るまで、留学の形態・目的は様々です。海外留学は自分自身で目標をたて、十分に情報収集を行い、しっかりとした計画を立てることが重要です。留学に関する情報は筑波大学公式サイトの「海外留学・滞在 」に詳しく掲載されていますので、そちらをご覧ください。

留学の種類説明
交換留学本学と学生交流協定を結んでいる海外の大学(以下「協定校」)に、所属教育組織の長の許可を得て留学することを「交換留学」といいます。交換留学の場合、留学期間は本学の修業年限および在学年限に編入され、留学先で取得した単位は教員会議等の議を経て、一定条件のもとで本学の卒業要件単位として認められます。さらに、授業料相互不徴収の取り決めがある協定校では、留学先大学での授業料は不徴収となります。留学期間は1学期~1年(最大2年)です。
短期海外研修本学の教育組織等が実施する海外研修プログラムに参加するものです。内容は語学研修、専門的な講義の受講、海外での実地研修等プログラムによって様々です。プログラムによっては本学の開設科目として実施され、単位が付与される場合があります。また、参加費・受講料が必要となる場合があります。留学期間は1週間~1ヶ月程度が多くなっています。夏季・春季休業期間中に実施されるプログラムもあります。
Campus in Campus本学がキャンパス・イン・キャンパス(以下CiC)協定を結んでいる大学において、科目を履修するものです。CiC大学において「科目ジュークボックス」に登録されている科目は本学の開設科目として履修でき、取得した単位は卒業要件単位として認められます。また、留学先大学の授業料は不徴収となります。留学期間は1学期~1年となります。
休学(私費)留学本学の協定校以外に1学期間以上留学を希望する場合は授業料不徴収の対象となりませんので、本学を休学して留学することができます。留学期間は本学の修業年限及び在学年限に算入されませんが、留学先で取得した単位は一定条件のもと本学の卒業要件単位として認められる可能性があります。留学期間は自身で設定できますが、本学の在学年限に注意する必要があります。詳細は学則を参照してください。

<国際交流協定締結機関>
筑波大学では70ヵ国・地域の大学や研究機関及び国際連合大学高等研究所とCampus-in-Campus 7協定、大学間交流147協定、部局間交流222協定、合計376協定を結んでいます(詳しくはこちら )。

<海外留学のための奨学金>
海外留学のための奨学金として、筑波大学独自の事業である「筑波大学海外留学支援事業(はばたけ!筑大生)」「つくばスカラシップ交換留学支援奨学金」「筑波大学基金開学40+101周年記念募金海外留学支援事業」、筑波大学以外の機関からの海外留学支援事業である「官民協働海外留学支援制度 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」「日本学生支援機構 海外留学支援制度」「日本学術振興会 若手研究者海外挑戦プログラム」などがあります。応募条件、支援金額及び募集時期等は制度毎に異なりますので、各事業の詳細については、下記リンク先より最新の情報を確認してください。

筑波大学の事業筑波大学海外留学支援事業(はばたけ!筑大生)
つくばスカラシップ交換留学支援奨学金
筑波大学基金開学40+101周年記念募金海外留学支援事業
他機関の事業官民協働海外留学支援制度 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム
日本学生支援機構 海外留学支援制度
日本学術振興会 若手研究者海外挑戦プログラム

 

生物資源学類・生物資源科学関連専攻の取り組み

・海外協定校への海外留学(学類)

生物資源学類では、カセサート大学(タイ)、コーネル大学(アメリカ)、ユタ州立大学(アメリカ)、ボルドー大学(フランス)、国立台湾大学(台湾)との連携により、単位互換可能な相互短期留学制度(4~12ヶ月間)を設けています。


・海外短期研修(学類)

生物資源学類では、生物資源科学分野の専門知識を広げることや、海外留学への動機づけを目的として、フランス、アメリカ、タイ及び台湾で国際農業研修(2週間から1か月間)を実施しています。


・専門語学研修・国際ボランティア(学類)

生物資源学類では、国際性、行動力およびコミュニケーション能力の向上を目的として、夏季休業中に開催される専門語学研修や国際ボランティア活動へ学生を派遣しています。


・海外協定校とのDDP(大学院:生命環境科学研究科)

本学は、海外協定校のボルドー大学(フランス)、国立台湾大学(台湾)及びユタ州立大学(アメリカ)が共同で教育を行うダブルディグリープログラム(DDP)を運営しています。何れのプログラムでも在学期間のうち1年間は筑波大学で、もう1年間は海外協定校で所定の単位を修得し、修士論文を提出し最終試験に合格すると、筑波大学からは「修士(農学)」または「修士(生物資源工学)」、海外協定校からは所定の修士の学位が授与されます。


・海外協定校とのJDP国際連携食料健康科学専攻(大学院:人間総合科学研究科)

本学とボルドー大学(フランス)及び国立台湾大学(台湾)による、わが国初めての3大学ジョイントディグリープログラム(JDP)です。本専攻は「食と健康」をテーマとし、人類が地球規模で直面する健康の維持・増進や食料の安全供給等の課題に対して、「医食同源」の理念に基づき、食料が健康に及ぼす影響を科学的に理解し、グローバル社会のニーズと研究開発を橋渡しすることのできる専門力と実践力を備えた高度専門職業人を養成することを目的としています。このため、3大学の医学系・農学系の分野が共同して国際医農連携を構築し、日本・アジア・ヨーロッパにわたる実践的学修を行います。

本専攻の特徴の一つは、セメスター(学期)毎に学生が筑波大学、国立台湾大学、ボルドー大学の順に移動して各大学の強みを活かした授業及び研究指導を受けることです。所定の単位修得に加えて、独自の到達度評価システムを設け、3大学の指導教員が学生の到達度を確認しながら学修を支援します。第4セメスターにおいて、学生は特定課題研究を完成させ、3大学合同による最終審査を受けます。本専攻を修了すると、本学、ボルドー大学、国立台湾大学の3大学の連名により「修士(食料健康科学)」の学位が授与されます。

本専攻の修了生は、独自の教育課程・教育体制を通じて養われた「食と健康」の知識、実践力、交渉力、実践英語力を武器に、国内外の製薬及び食品企業をはじめ、幅広い職種での活躍が期待されます。