生物資源学類について

生物資源学類では、人間を含む多様な生物の生命現象、それを支える地球環境、さらには生物資源の保全や持続的活用に関する総合的探求を通して、人類の生存や安全で豊かな生活の基本である生物資源に関する総合的な知識と問題発見・解決能力をもち、 社会で活躍できる未来創造型の人材の育成を教育目標としています。

本学類の教育の特色
生物資源学類のカリキュラムには4つのコースと3つの横断領域があり、自然科学から社会科学に至る多岐に渡る学問を学ぶことができます。最先端の知識や技術を習得できる専門科目、緑豊かな広大なキャンパスで自然と向き合いながら生物資源を体得することができる実験や実習科目、国内外におけるインターンシップ科目などによって、専門性だけではなく、問題解決能力、国際性及び社会貢献意欲などを身につけた実践的な学生の育成を目指しています。

教育のグローバル展開
生物資源学類は英語で授業を行う「生命環境学際プログラム」を実施しています。また、タイ王国カセサート大学、アメリカ合衆国コーネル大学、ユタ州立大学、フランス共和国ボルドー第二大学と単位互換可能な相互留学制度を実施するなど、国際的視野を養う講義が豊富に用意されており、希望によりこれらの講義を履修することが可能です。

本学類の研究活動
生物資源学類の研究活動では、動植物や微生物の深い理解に基づき、人類の生活に必要な食料や医薬品などの生産、地域社会の持続的発展、地球規模での環境の保全など、生物資源の有効利用やその保全に関する応用研究を重視しています。

専門コースの特色

農林生物学コース
生物学および生命科学を基礎として、生物資源とそれを取り巻く環境の多様性を分子、個体、集団および生態系のレベルで究明し、 食料の持続的生産や生産環境と生態系の持続的保全管理と利活用に役立つ理論と技術を習得した人材を育成します。

応用生命化学コース
本コースは生物化学工学、生物環境化学、微生物及びバイオサイエンスの4つのサブコースで構成され、それぞれ化学及び生命化学を基礎として、生物の機能を個体から、細胞・遺伝子・分子のレベルで究明し、医療、食品、農業、 環境等の分野で活躍する人材の育成を目標としています。

環境工学コース
工学的な視点から食料や環境問題を解決していきます。生物資源の基盤である山・水・農地の利用と管理、生態環境の保全と修復、食料資源の循環利用の技術について考え、 多様な問題に総合的に取り組む研究者・技術者の育成を目指しています。

社会経済学コース
農業経済学と林業経済学の2つの学問領域から構成され、社会学と経済学を基礎に、農地や森林・林地の管理、 さらに食料や林産物の生産・流通・消費とそれらを担う人や企業について学び、農林業に関する社会や国際関係のあり方、環境保全及び国際協力について考究します。