本学類では生物資源学に関連する科目に加えて、他学群・他学類の科目も含めた多くの科目の中から受講する科目を自分自身で選び、カリキュラムを組み立てることができます。また、大学で学んだ専門知識や技術を現場で実践できるインターンシップ科目として、海外の協定校やJICA筑波国際センターでの研修を単位として認定する「国際農業研修」、食・環境に関わる活動や研究所・工場での研修に参加する「食と緑のインターンシップ」などを開設しています。本学類の学生はこれらの特色あるプログラムを通して問題の発見や解決能力を磨くことができます。
1年次
1年次では、基礎科目及び専門基礎科目を履修することによって、幅広い能力を持つ専門家としての基礎を築きます。特に、生物資源学の幅広い分野への興味を涵養するために、専門導入科目として「生物資源の開発・生産と持続利用」「生物資源としての遺伝子とゲノム」「生物資源と環境」「生物資源学にみる食品科学・技術の最前線」の4科目を開設しています。また、自ら生物資源に関連する問題を調べ発表する「生物資源科学演習」を必修科目として全学生が履修します。1年次では全学生がクラスに所属し、クラス担任から履修・進路選択についてのアドバイスを受けます。
2年次
2年次では、専門基礎科目と、専門科目のうち基礎的科目である各コースの専門科目Iを履修することによって、専門を深めるための知識と技術を身につけます。同時に、食料・環境・国際の3つのキーワードに関連する横断領域科目を履修し、学際的視野を拡げます。2年次でも全学生はクラスに所属し、クラス担任から履修・進路選択についてのアドバイスを受けます。2年次後半には3年次から所属する専門コースを選択します。
3年次
3年次からは4つの専門コースの中の1つのコースに所属し、所属コースの専門科目IIを履修することによって専門性をさらに深めます。所属するコースの科目を中心に履修することになりますが、 横断領域科目を併せて履修することで関連分野の知識を広げます。3年次では各コースのクラスに所属し、コース主任から履修・進路選択についてのアドバイスを受けます。また3年次の後半からは研究室に所属し、4年次に履修する卒業研究の指導教員が決定されます。
4年次
4年次では、引き続き専門科目IIを履修すると同時に必修科目の卒業研究を実施し、一つの研究課題に対して、これまでに修得した専門的知識や手法を総合的に活用することにより、生物資源学をより深く理解し、最先端の実験技術等を習得します。
<早期卒業制度>
筑波大学では各年次で取得できる単位の上限は45単位ですが、成績優秀な学生には2年次に55単位までの取得が認められます。さらに、2年次終了時までに、卒業の要件として必要な単位数を90単位以上取得し、かつ、取得した単位の「A+」と「A」の割合が90%以上であれば、学類教育課程委員会の承認を経て、3年次で卒業研究を行い、3年以上4年未満の在学期間で卒業することができます。
卒業者に授与する学位
学士(生物資源学) Bachelor of Bioresource Science
学士(農学)Bachelor of Agricultural Science ※Japan-Expert(学士)プログラム学生のみ
<学位授与の方針>
筑波大学学士課程の教育目標及び本学群・学類の人材養成目的に基づき、学修の成果が次の到達目標に達したと認められる者に、学士(生物資源学)の学位を授与します。
- 自然・人間・文化の本質を理解できる幅広い知識を修得している。
- 多様な生物資源利用に関する体系的な専門的知識とそれを社会で活用できる能力、あるいは大学院でさらに高度な専門的探求ができる能力を修得している。
- 生物資源の開発・利用分野における海外協力に必要な異文化理解能力とコミュニケーション能力を修得している。
- 情報通信技術(ICT)を駆使して生物資源利用に関する情報や知識を分析し、それらを内外に受発信できる。
- 農林業の発展や食料・環境問題に対する貢献意欲を持ち、卒業後も自己成長を続ける力を備えている。
取得可能な資格
指定された科目等を履修し単位を修得することで、各種免許や資格を取得することができます。詳しくは筑波大学公式サイトの「学群教育・履修要覧 」のページをご覧ください。
<教育職員免許状>
中学校一種免許状(理科)
中学校一種免許状(技術)⇒令和8年度以降入学者(令和8年度 2年次・3年次編入学生・令和9年度3年次編入学生を除く)は取得不可
高等学校一種免許状(理科)
高等学校一種免許状(農業)
※詳細は筑波大学公式サイトの「学群教育・教職課程 」のページをご覧ください。
<その他免許・資格>
社会教育主事、学芸員、司書教諭、測量士補、樹木医補、自然再生士補