先輩に聞きました1:富永一貴(農林生物学コース)

このコースに進学した動機を教えてください

私は入学当初から生態系に興味があり、農林生物学コースに進もうと決めていました。理由としては月並みですが、生物が好きだったためです。入学当初はやや漠然とした目標でしたが、大学生活で現代の課題やどのような研究が行われているかを知るにつれ、動植物の利用を的に絞って考えられるこのコースに魅力を感じ、明確に進学を決定しました。

卒業研究のテーマ・内容について紹介してください

飼料用イネの窒素分配特性について研究しています。飼料用イネは家畜の飼料として与えるためのイネですが、家畜の飼料としては、肉のもととなる窒素の含有量が高い方が良いです。研究ではいくつかのイネ品種を栽植密度を変えて栽培し、窒素含有量を調べることで、家畜の飼料に適する品種や栽植密度を明らかにすることが目標です。

このコースで学んだことを将来どのように役立てたいですか?

私は肉を扱う食品会社に就職することが決まりました。これは、農林生物学コースの授業の中で、なんとなく参加したミートジャッジ競技会というお肉の品質を見極める大会がきっかけで興味を持ったためです。ですから、すでに役に立っているとも言えますが、将来は知識を生かし生産者とはスムーズに意見を交わし、消費者へは分かりやすく説明することができればと思っています。

将来の生物資源学類の学生の皆さんにメッセージをお願いします

大学生活では非常に多くの経験ができます。私も最初は生態学に興味がありましたが、なんとなく参加した競技会の経験が家畜への興味のきっかけとなり、卒業後の進路にまで影響しました。

生物資源科学は非常に広い学問で、4つのコースの特色もかなり違います。皆さんが当学類へ入学し、たくさんの経験を積み、自身が本当にやりたいことを見つけられることを祈っています。