食と緑の環境工学インターンシップに参加して

私は「食と緑の環境工学インターンシップ」で農村工学研究所の広域防災担当にお世話になり、2週間の実習をして来ました。このインターンシップに参加した理由は、公務員の仕事や農村工学研究所で行われている研究に興味があったからです。私のインターンシップ先である農村工学研究所では、農村振興という政策目的の達成や農地・農業用施設の災害対策のための技術開発、およびその提供を行っています。特に広域防災担当では、農地と農村の防災・減災のための調査・予測手法の開発に取り組んでいます。

実習では地下の調査手法の習得と農地保全の理解を目的として、技術講習と地すべり対策工事の見学を行いました。まず、技術講習では地面を掘らずに地層の厚さや地盤の強弱、水の地下への浸透の仕方を調査し、その原理が興味深いと思いました。次に、工事見学では工事の目的や規模といった行政的な事情から工事の方法まで説明してもらい、行政に対して自分の考えを持つことができました。

このインターンシップを通じて、防災について理解を深めたのはもちろんのこと、積極的に実際の現場を学ぼうとする姿勢が大切だと実感しました。また、研究員や県職員、農水省の方々と一緒に話や作業をする機会があったため、公務員の方々がどのような仕事をしているのかを知り、将来を考える上で良い経験ができました。インターンシップで学んだ貴重な知識や経験を今後の活動に活かしていこうと思います。

佐藤 雄介さん(2015年度環境工学コース3年次)