ある学生の1日:つくば市でのひとり暮らしも楽しい

私は、食や生命科学に興味があるものの…何を中心に学ぶか絞れず、化学的な面や経済的な面などさまざまな面から全て学べると生物資源学類に入学しました。3年経って感じるのは、経験の機会に恵まれていることです。

まず、学業面。実習では、学内に牛舎や植物園があり現物を見ながら直接学ぶことができます。学外でも全国森林学実習では他大学の演習林に行くことができ、違う大学の学生達と一緒に実習を行うことも。また、留学や海外研修のチャンスが多いのも学類の特色で、経済的な援助も充実しており、海外へ行く学生もいます。

他の大学にない特色として、他学類の授業や実習に参加できることがあげられます。学類や専攻に関係なく、知りたいことについて話を聞きに行ったり、ゼミに混ぜてもらう人もいます。

次に、生活面について。「一人暮らし大変だね」って言われることもありますが、正直楽しくて仕方ありません。食べ物の好きな学生が集まっているため、食を通したコミュニケーションが盛んです。例えば、農家さんのお手伝いをした友人や実習を終えた友人から野菜をもらったり、料理を持ち寄り食事会をしながら話し合うこともあります。植物に詳しい友人、遺伝子に詳しい友人、ファッション業界や流通に詳しい友人など…さまざまなバックグラウンドの学生がいるため、話の幅が広がります。一人暮らしだからこそ、生活のなかから、実践したり学べるのも魅力です。友人のなかには、家で納豆を自作する友人や畑を持つ友人、休みに入るとずっと山にこもってる友人、パンを作って配る友人などなど不思議な友人もいます。

つくばは田舎だと勘違いされることも多いですが、私は都会と田舎のいいとこ取りをした「とかいなか」だと思っています。自転車を走らせると…畑や田んぼが広がる場所や研究所群が立ち並ぶ場所、駅前の広場や公園のように人がたくさん集まる場所もあります。土地が広く自由に遊べたり地元でとれた美味しい野菜が食べられる田舎の良さと、病院や買い物などのアクセスが良くさまざまなイベントが開催される都会の良さ、両方を兼ね備えています。また、市内には放送局、ラジオ局などもあり…自分たちが情報を発信できる機会も多いです。学生と地域住民と行政の方が協働する姿をよく見かけ、活動的な方やサポートしてくださる方が多い素敵な街です。