先輩に聞きました:橋本梓さん(環境工学コース)

このコースに進学した動機を教えてください

大学入学後の最初の実習見学の際興味を持った水に関する問題について、上水処理から治水まで様々な分野の内容を学べることが環境工学コースに進学した一つの理由です。仲の良い友達もいたことも理由としてちょっとあります。

卒業研究のテーマ・内容について紹介してください

テーマは、「放線菌のかび臭物質産生に対する溶存酸素の影響解析」です。湖沼や水道水で臭い物質が発生することが世界中で問題になっています。この臭い(かび臭)の発生源は湖沼やダムに生息する微生物(藻類や放線菌)なのですが、これらの生物がなぜ、どのような時に臭い物質を産生するのかよくわかっていません。私は、放線菌が生息する湖沼底環境を考えた時に年間で大きく変動する溶存酸素がかび臭物質産生に関係があるのではないかと考え、異なる溶存酸素濃度下で培養を行い放線菌のかび臭物質産生がどう変化するのかを実験しています。どのような環境ならかび臭物質を産生する、ということがわかれば現場でのかび臭物質発生対策につながります。

このコースで学んだことを将来どのように役立てたいですか?

環境工学コースの講義は本当に多分野に渡って開講されていて、私は幅広く履修することで同じ対象を様々な視点で見ることの大切さを学んだと思います。また、実験はやっている時は結構きついと感じることがありましたが、卒業研究ではその時の経験が本当に役に立っています。私は、卒業研究の内容をもう少し深く研究したいと思い、卒業後は大学院に進学する予定です。研究室のゼミ発表やその準備、研究室の多国籍な留学生との日常的な交流からも学ぶことは多く、今、学び経験していることが将来の自分に役立つものになると考えています。

将来の生物資源学類の学生の皆さんにメッセージをお願いします

生物資源学類には沢山の研究室があって様々な分野の研究が毎日おこなわれているので多くの刺激を受けることが可能です。その中で、自分が研究してみたい、勉強してみたい、と考えている内容を必ず見つけることが出来ると思います。周りにはバラエティに富んだ学生や世界中の留学生もいて同じ環境で学んでいますし、大きな図書館等と併せてとても良い学ぶ環境があります。たくさんの刺激を受けつつ自分の方向性を探求していくことが可能な学類だと思います。