先輩に聞きました:本田悠理子さん(農林生物学コース)

このコースに進学した動機を教えてください

大学入学後、専門科目の授業を通して、作物の育種に興味を持ちました。農林生物学コースでは作物の育種技術についてはもちろん、育種を理解するうえで重要な作物の生理や生態など様々な分野を幅広く学ぶことができるため、このコースに進学しました。

卒業研究のテーマ・内容について紹介してください

私はトマトの収量増加を目標として、果実肥大について研究をしています。所属研究室ではある遺伝子が変異することにより、トマトの果実肥大が強化されると考えられている変異体を所有しています。しかし、その変異体の果実肥大がどの程度強化され、優れた育種材料として利用できるのかということについては不明でした。卒業研究では、変異体を栽培して収量や果実の表現型などを調査し、遺伝子の変異によってトマトの果実肥大がどの程度強化されるのか、その変異体が果実肥大を強化した品種開発のための新たな育種材料となり得るのかということについて評価を行いました。

このコースで学んだことを将来どのように役立てたいですか

現在は大学院に進学し、4年次のテーマを継続して研究を行っています。学類生で学んだ知識を今後の研究活動に活かし、 様々な分野から物事を捉えることができる人になりたいと思います。また、卒業研究を通して問題点を自らで考えて解決する難しさを学びました。今後は研究活動、さらに社会人になってから様々な困難に直面することがあると思いますが、どのような問題にも向き合い、常に高みを目指す人でありたいと思います。

将来の生物資源学類の学生の皆さんにメッセージをお願いします

生物資源学類には幅広い専門分野があり、それぞれの研究室で多種多様な研究が行われています。幅広い分野の知識を身に付けることができるだけではなく、より深く掘り下げて学ぶことも可能です。まずは幅広く様々な知識を身に付け、たくさんのことを学んでみてください。入学して間もない頃は漠然としていても、生物資源学類で多くのことを学ぶにしたがって、きっと興味や関心のある分野が見つかるはずです。そしてその興味や関心を突き詰め、学生生活を充実したものにしてほしいと思います。