先輩に聞きました2:内田早紀(社会経済学コース)

このコースに進学した動機を教えてください

もともと食にまつわる人々の経済活動の流れや、食とどのように付き合ってきたのかという歴史に興味がありました。社会経済学コースでは、マクロ経済学から見る農産物や食料品の動きから、歴史的文献を紐解いた伝統的な農業・食文化の在り方などを学ぶことができます。他のコースにはない、研究対象として「人」を取り上げているという特徴に魅力を感じていたので、このコースに進みました。

卒業研究のテーマ・内容について紹介してください

私は地元の名産品である草加せんべいについて研究しています。東京から程近い立地ということもありベッドタウンとなってしまっている地元・草加市において、人々が草加せんべいという伝統的な財産をどのように位置付けているのかを、草加せんべい振興協議会や市役所の職員の方への聞き取り調査などから調べています。

Q このコースで学んだことを将来どのように役立てたいですか?

このコースでは、食や農が今どのような危機に瀕しているのかであったり、そこに関わる人々がどのような思いを抱えているのかといったことを学んできました。私は就職後、直接そういった件に関わるような仕事はいたしませんが、人間として生きている限り付き合っていくであろう食や農について常にアンテナをはり、それらを他人事にしないような人になりたいと思っています。

将来の生物資源学類の学生の皆さんにメッセージをお願いします

生物資源というのは、とても大きな可能性に溢れています。たくさんの話を聞いて、たくさんの事柄を学べば、必ず自分の興味がある分野と出会えるはずです。生物資源学類の学生として、探究心を忘れず、いろいろなことを吸収していってください!