先輩に聞きました:佐々木めぐみさん(農林生物学コース)

このコースに進学した動機を教えてください

世界的な食糧問題の解決の糸口を探りたい、という思いで生物資源学類に入学し、次第に、作物という生物そのものを扱う分野に惹かれていきました。 農業に向かない土地でも栽培できる作物に秘められた性質や、途上国の主要な作物の栽培特性について知りたいと考え、農林生物学コースに進学を決めました。

卒業研究のテーマ・内容について紹介してください

地球規模課題対応国際科学技術協力プロジェクト(SATREPS)として、エジプトでのトウモロコシとダイズの間作(ある作物の畝間に異なる作物を栽培すること)を研究しています。エジプトでは人口増加が著しく、食糧増産が求められている一方、沙漠が多いため農地は国土のわずか3%です。そんな中、間作を行うことで、単位面積あたりの食糧生産の増加が期待できます。実際の間作による収量への影響、生育や光合成速度の特徴がみられるか、などを調べています。

このコースで学んだことを将来どのように役立てたいですか

身の回りの作物がどのように栽培されているのかを意識し、食のありがたみを生活の中で覚えたいと思います。また、大学院進学を予定しており、現在研究している作物に関しての研究をさらに深め、論文を残したいと考えています。

将来の生物資源学類の学生の皆さんにメッセージをお願いします

皆さんは、地球の将来に関して何らかの問題意識を持っていると思います。その問題意識を大切にしてください。はじめは漠然としていても、 学んでいく中で具体的な研究課題が見えてくると思います。また、幅広い領域について知り、視野を広げることも大事だと思います。筑波大学の学習環境は、分野を超えて知識を得ることを可能にしてくれるはずです。多様な学問との出会い、また多様な人との出会いを楽しみにしていてください。