理工情報生命学術院・生命地球科学研究群・農学学位プログラム
現在日本の農業は、食料の安定供給、食の安全性、環境負荷の低減等を実現し、かつ農業生産力の向上と農業体質を強化することが求められており、研究現場ではこれに資する農業生産技術の開発を総合的・効果的に進めることが強く期待されています。このためには、先端農業技術を考究し、十分に現場で応用できる人材の養成が必要です。
本領域は筑波研究学園都市に位置する国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」に在籍する研究者が連係大学院教員として運営に当たっており、農学学位プログラムの中のサブプログラム<NARO連係先端農業技術科学サブプログラム>として位置づけられています。領域内には、革新的生産品質管理システム、革新的家畜生産システム、革新的育種栽培生理システムの3つの研究分野があり、前掲の人材を養成し社会に送り出すことを目的として、博士前期課程(修士課程)までに学んだことを当分野に活かして発展させようとする学生を対象に研究指導を行っています。
本研究領域(サブプログラム)の特色として、以下のものがあります。
①ゲノム情報の育種利用に向けた種間比較解析、分子進化研究
②統計モデリングを用いた病虫害発生予測システムの構築に関する研究
③ICT・RTを活用した農業生産支援技術に関する研究
④リモートセンシングや画像認識技術の農業応用に関する研究
⑤LC-MS/MSを用いた高度分析の農業研究への応用に関する研究
⑥生物遺伝資源の長期保存技術としての超低温保存法に関する研究
准教授 田中 大介(遺伝資源研究センター)
①畜産物の品質・官能特性・消費者の評価と改善に関する研究
②家畜生産における植物-微生物-動物各界の役割と相互作用の探究
③環境と調和した持続可能な畜産システムの構築に関する研究
①ゲノム情報を活用した作物新育種法の開発に関する研究
②資源作物や未利用作物の効率的形質改良研究
③果樹における果実の成熟・老化機構、鮮度保持技術に関する研究
④核果類育種と育種効率化に関する研究
⑤花の老化制御機構と品質保持技術に関する研究
⑥根菜類のヘテロシスを活用した高性能品種育成と遺伝学的研究
⑦リンゴ等果樹における大量ゲノムデータの育種への利用に関する研究
⑧露地野菜の安定生産技術開発に関する研究