平成30年度生物資源学類説明会にようこそ
はるか昔から人類は動植物や微生物といった生物資源をたくみに利用して社会を発展させてきました。その一方で、現代社会が直面する課題も大きく、深刻になっています。本学類で学ぶ「生物資源学」とは、そのような人と地球が抱える問題を解決するために、様々な分野からアプローチしていく総合科学です。人類の生存に必要な農業生産を支える食料科学はもとより、生命現象を分子レベルで解明する生命科学、森林資源の活用を志す山岳科学、自然と人との共生の可能性を追求する環境科学というように、生物資源学が対象とする活動領域は大きく拡がっています。
本学類の源流は、1899年に設置された「農業教員養成所」にまで遡ることができます。その後、「東京農業教育専門学校」「東京教育大学農学部」と続き、これらの伝統は現在の筑波大学生物資源学類にも受け継がれています。生物資源学類は120年にも及ぶ歴史の上に、新たなチャレンジを積み重ねています。豊富な実験・実習、少人数による双方向型授業、海外提携校をはじめとする様々な留学機会の提供、留学生との交流や海外インターンシップでの実践的な語学力の研鑽など、充実した教育・研究環境は他に誇れるものと自負しています。今回の大学説明会でその一端を体験してみてください。皆さんと一緒に学び、一緒に活動できる日が来ることを教職員一同楽しみにしています。
生物資源学類長
茂野 隆一
全体スケジュール
平成30年8月5日(日)

2H:学群棟2H、2C:学群棟2C、総A:総合研究棟A
全体説明
10:00~11:00(1回目)、11:10~12:10(2回目):学群棟2H101
※同内容の説明会を2回実施します。各回の定員は受験生300名、保護者・引率者100名です。
生物資源学類ではどのようなことが学べるのか、その教育目標やカリキュラムの特徴、卒業生が活躍する分野について紹介します。
生物資源学類の入学試験は、推薦入試、個別学力試験(前期・後期)などがありますが、これらの試験の概要についても説明します。
保護者・引率者席には限りがありますが、入場出来ない場合には、学群棟2C404号室にて10時15分より広報委員会による学類の案内、12時30分より説明会のビデオ上映を実施しますので、そちらにお越し下さい。
在学生による説明・相談
学生生活紹介
12:20~12:45 学群棟2H101
1年生が中心となり、入学以来の経験をもとに、勉強や部活、サークル活動など、筑波大学での生活について紹介します。苦労あり、感動ありの生物資源学類生ライフとは?
※昼食の時間帯に実施しますので、食事をしながら参加していただいても結構です。
学生による学生生活相談
12:30~16:30 学群棟2C107
学生が自身の学生生活体験をもとに、学習面や入学後の生活についての相談に個別で対応します。宿舎の生活や普段の勉強、サークル活動などテーマ毎にカウンターを設けます。カリキュラム・入試担当の教員も参加しますので、受験制度のことなどについても質問できます。お気軽に訪問して下さい。
研究内容を知る
生物資源学類では、農林生物学、応用生命化学、環境工学、社会経済学の4つの専門コースがあります。大学説明会では、みなさんに生物資源学類の各コースの研究内容を、いくつかの方法で知ってもらうことができます。
研究内容のパネル展示
10:00~16:30 総合研究棟A107教室
4つのコースから33の研究室が参加します。パネルや研究資材を持ち込んで、教員や筑波大生が現在取り組んでいる研究内容について説明します。ここでしか聞けない話がある筈です。みなさんが将来取り組んでみたい具体的な研究テーマや学問上の興味を見出すことが出来るかも知れません。
総合A棟ホールでは、生物資源学類で実施している国際交流についての紹介も行われますので、あわせてご覧下さい。
模擬講義
13:00~13:40
今回、生物資源学類の授業を体験してもらうために、各コース40分間の講義を開講します。授業の体験とともに、生物資源科学に触れる機会となります。
・農林生物学コース:総合研究棟A110
・応用生命化学コース:学群棟2H101
・環境工学コース:学群棟2C101
・社会経済学コース:学群棟2C102
オープン・ラボ
12:30~16:30
実験室・研究室での研究を直接自分の目で見て理解を深め親しみが持てるようにいろいろな研究室がみなさんの訪問をお待ちしています。実験・研究内容は、パネル展示が行われている総合研究A棟の各部屋でご覧ください。
オープン・ラボを開いている研究室の場所や見学時間は、当日配布される資料をご覧ください。説明会スタッフによる引率もあります。パネル内容で研究を知り、実験・研究室でさらに理解を深め親しんでください。
施設見学
9:00~10:30:予約制整理券配布と申込み
(12:00:施設見学参加者の決定と発表)
14:50~16:30頃:施設見学
生物資源学類では、実習・演習や研究をつくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)や生存ダイナミクス研究センター(TARA)などの学内センターと連携しながら行っています。これらのセンターを訪問し、圃場や、実験設備などを見学したうえで、さらに生物資源学類の研究内容を身近に感じてもらうことを考えています。
※各コースに定員があり(下記参照)、申込者多数の場合は抽選となります。また、施設見学の終了時間はコース毎に異なります。
模擬講義について
13:00~13:40 学群棟2H101
「栄養・健康・寿命:未来のバイオテクノロジー」
講師:深水昭吉
日本は長寿国として世界で有名です。なぜ世界の長寿国になっているのでしょうか? 「なぜ?」を解き明かす生物資源学類を紹介します。13:00~13:40 学群棟2C101
「食品の「食感」はどう測る?」
講師:粉川 美踏
食感は食品の「美味しさ」を左右する重要な要素です。かたい・やわらかいと言っても、寒天のように保形性がありながら簡単につぶせるものもある一方、ハチミツのように液状でもかき混ぜるには大変な力が必要なものもあります。このような異なる性質をどのように測るかを解説します。13:00~13:40 総合研究棟A110
「植物寄生菌類の世界」
講師:山岡 裕一
植物には様々な菌類が寄生して病気を引き起こし、甚大な被害を及ぼすことがあります。この被害を食い止めることは、人類にとって非常に大きな課題です。一方、植物の生存に不可欠な菌類も存在します。今日は、植物寄生菌の世界をご紹介します。13:00~13:40 学群棟2C102
「世界の森林、日本の森 ―森林資源をどう管理し、利用するかを考えよう― 」
講師:立花 敏
世界の森林が時代(経済発展)と共にどう変化してきているのかを紹介し、世界各地での森林の管理や木材利用を写真を交えて解説します。そして、世界のどこで森林が増えてるのか、減っているのかを確認し、私たちは森林資源をどう管理し、利用していくのが良いかを考えます。施設見学について
生物資源学類の教育・研究に大きな役割を果たしている2つのセンターの見学を行います。見学は、3コースに分かれて行いますので、コースをひとつ選択 してください。コース別に学生が案内します。いずれのコースも学群棟2H101から出発しますので、14:50に学群棟2H101に集合してください。
注意:施設見学は予約制です!
当日の9:00~10:30の間に学群棟2H101前の受付で配布する資料入りバッグに整理券が入っています。希望者が各コースの定員を超えた場合は、コースごとに抽選とさせて頂きます。集計結果および抽選結果は、12:00過ぎに学群棟2H101前の壁に貼り出しますので見学希望者は必ず見て確認して下さい。整理券は1人1枚(一カ所)です。スケジュール上、複数の見学コースを選択することはできません。
1.つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)
農場コース(定員100名)
T-PIRC農場では、効率的あるいは持続可能な農業生産に関わる次世代型農業を推進する目的で研究を行っており、国内外の関係機関ならびに民間企業と連携した研究活動も実施しています。またこれらの施設を利用し、フィールドにおける実習教育や各種人材育成プログラム等の社会連携・地域貢献活動も行っています.このコースでは、大学の施設としては屈指の広さを誇る当農場の、農林学に関係する水田、畑、温室等のさまざまな圃場・施設を紹介します。
<スケジュール>
14:50 学群棟2H101に集合
15:00 大学中央バス停へ移動
15:00~15:10 バスでT-PIRC農場へ移動
15:10~16:20 T-PIRC農場内見学
16:30 バスで大学中央バス停へ移動後、解散
2.つくば機能植物イノベーション研究センター(T-PIRC)
遺伝子実験センターコース(2回実施、各回定員15名)
遺伝子実験センターでは、様々な植物の遺伝子を解析したり、有用な遺伝子を微生物や植物に導入する研究を行っています。遺伝子を研究する最先端機器や作出した遺伝子組換え植物の環境影響評価を行う設備(特定網室、隔離圃場)が整えられています。これは、大学としては国内最大規模です。この遺伝子実験センターは、大学全体の共通施設であるとともに、国内のさまざまな研究機関が利用し多くの共同研究を行っています。このコースでは、最新設備やその研究の一端を紹介する予定です。遺伝子実験センターで行われている研究概要について簡単に説明するとともに館内および屋外の温室、隔離圃場を見学します。
<スケジュール>
【第1回】
14:50 学群棟2H101に集合
15:00 遺伝子実験センターへ移動
15:05~15:30 遺伝子実験センター内見学
15:35 本部棟前まで移動後、解散
【第2回】
15:35 学群棟2H101に集合
15:40 遺伝子実験センターへ移動
15:45~16:10 遺伝子実験センター内見学
16:15 本部棟前まで移動後、解散
3.生存ダイナミクス研究センター(TARAセンター)コース(定員50名)
生存ダイナミクス研究センターは、生命科学研究の基盤形成と活性化、新たな学問分野の開拓と発展、さらに研究成果の社会還元を目指して日々研究に取り組んでいます。このコースでは、「ライフサイエンス」の最先端の研究現場を紹介します。
<スケジュール>
14:50 学群棟2H101に集合
15:00 TARAセンターへ移動
15:05~15:15 見学概要の説明と班分け
A班:実験手法や機器の説明
B班:ヒト培養細胞を用いたGFPの蛍光観察
C班:寿命研究モデル生物・線虫の観察
D班:疾患研究モデル生物・マウスの観察
15:15~16:15 実験室の見学(各班15分交代で)
16:20 本部棟前まで移動後、解散
保護者・引率者の皆様へ
今年度の大学説明会参加をご検討いただきありがとうございます。大学説明会に関しまして以下のようなご案内・お願いがございますので、お目を通して頂ければ幸いです。部屋番号などは、下記の地図をご参照下さい。
●参加者受付(学群棟2H101教室前のロビー)
参加受付は、9:00 ~10:00 となっております。
●配布資料
袋詰めされた大学説明会資料は、事前申し込みをされた高校生の人数分しか用意しておりません。保護者・引率者の方には、全体説明会会場(午前:学群棟2H101、午後:学群棟2C404)にて、当資料のみをお配りしております。
●全体説明会(2H101、10:00~、11:10~)
学群棟2H101で2回行われる全体説明会は、事前申し込みをされた受験生を優先させて頂きます。保護者・引率者の方々の座席については、各回100席用意しておりますが、立ち見はお断りしております。なお、午後(12:30~)より学群棟2C404にて、説明会のビデオ上映を複数回行っておりますので、そちらで内容をご確認頂けます。
●プログラムへの参加につきまして
保護者・引率者の皆様も参加できるプログラムも用意しておりますが、バスなどの定員、
座席数・収容人数の関係で、受験生を優先させて頂く場合がございます。ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
●施設見学:保護者・引率者の方の同伴をお断りしております。
●模擬講義:受験生を優先させて頂きます。
●オープンラボ・研究室パネル紹介:受験生を優先させて頂く場合がございます。
●保護者控え室につきまして
当日は保護者・引率者のための控室(総合研究棟A110(模擬講義の時間帯とその前後を除く):次ページ参照)を用意しております。スペースには限りがございますが、飲み物なども用意しておりますので、ご自由にお使い下さい。また、学群棟2C404では、学生広報委員による保護者対象の学類紹介を実施しております。14:00以降につきましては、学群棟2H101も控室として利用できます。
保護者向け説明会(会場:学群棟2C404)
1回目:10:15~、2回目:11:15~
学生広報委員が、ここでしか聞けない筑波大学生のリアルな生活情報について分かりやすくお伝えします
生物資源学類説明会受付案内図・会場地図
9:00~10:00の間に学群2H101で受付を済ませてください!

各会場の主なイベント
<2H101>
受付(9:00~10:00)
全体説明会(10:00~12:10)
学生生活紹介(12:20~12:45)
模擬講義 :応用生命化学コース(13:00~13:40)
施設見学受付(9:00~10:30)
施設見学集合(14:50)
<2C101>
模擬講義:環境工学コース(13:00~13:40)
<2C102>
模擬講義:社会経済学コース(13:00~13:40)
<2C107>
学生生活相談(12:30~16:30)
<2C404(4階)>
保護者向け説明会(10:15~,11:15~)
説明会ビデオ上映(12:30~)
控室
<総A107、A111>
研究室パネル展示(10:00~16:30)
<総A110>
模擬講義:農林生物学コース(13:00~13:40)
<エレベーターホール>
国際交流資料展示(10:00~16:30)
オープンラボ(12:30~16:30)
各研究室の開催場所や見学時間等の詳細は当日の配布資料をご覧ください。