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卒業生からのメッセージ


 阿部希望さん 卒業年:平成19年3月
 「高校生の頃の自分には"想像"もできなかった人生を現在も"創造中"です。」

 ■ メッセージ
  環境問題、食糧問題、農業問題…私達の前には、今「命」の根幹に関わる重大な問題が山積みになっています。 高校生の頃の私は、このような問題に対して「何か自分に出来ることはないか」と漠然としながらも大きな想いを抱き、 生物資源学類への進学を決めました。入学して間もない頃、農家出身の友人達が自分の地域の農業について議論している 場面に遭遇しました。都会で育ち、おまけに農業経験もない私にとって、「農家の暮らし」そのものを聞くことは 新鮮な経験であったと同時に、自分の生まれ育った土地の農業について何も分かっていない自分の無知さを知り、 恥ずかしく思ったことを覚えています。この経験は、意気込みだけあっても、実際に「どのような切り口で学んでいけば 良いのか?」を具体的に考える"きっかけ"となりました。

 入学当初に経験した衝撃が忘れられないまま、「もっと農家の方の話を聞いてみたい!」という思いは益々強くなって いきました。そして、学類2年次の夏休みに、農山村調査というフィールド実習に参加しました。そこで初めて自分の足 で農村を歩き、現状を目で見て、農家の方の話を聞くという体験をし、机上の勉強ではなかなか味わうことのできない、 五感をフル稼働させて現場を知る「現地調査」の面白さに引き込まれました。また、農家の方の話しを聞く中で、 農村には長年に渡る循環型の資源利用システムやそれを支える地域社会が継承されていたこと。それが高度経済成長に 伴い大きく変貌したことを知りました。このフィールド実習を"きっかけ"に、私は、現在、直面している環境・食糧・農業等 の諸問題を理解するためには、その問題の歴史的背景を学ぶ必要があると強く感じたのです。

阿部希望さん   「どのような切り口で学んでいけば良いのか?」から始まった私の大学生活の一端をご紹介しましたが、 大学には多くの"きっかけ"が存在します。その"きっかけ"を自分の糧にするためには、興味を持った事や疑問に思った 問題に対して、自ら調べ、考えてみることが大切だと思います。生物資源学類では、自然科学から社会科学まで多岐に 渡る学問分野が広がっていますが、多様な学問の中から「自分の切り口」を見つけられるのは、やはり「自分自身」 なのです。
 大学院博士後期課程へ進学した現在では、卒業研究時より着目してきた「伝統野菜」をキーワードに、その育種や 種子の生産・流通を支えてきた「野菜種子屋」の研究を行っています。私の研究は、歴史分析や農家への聞き取り調査は もちろんのこと、育種学や蔬菜園芸学の知識も必要不可欠です。学類生の頃の自分には気付くことができませんでしたが、 「自然科学や社会科学は切り離されたものではなく、学問はすべて根底で繋がっている」ということを今、改めて感じています。 人・学問・きっかけ・経験・・・筑波大学で出会う様々な「縁」を大切にして下さい。

 ■ 経歴
 生物資源学類卒業後、筑波大学院生命環境科学研究科生物資源科学専攻修了、現在は同研究科国際地縁技術開発科学専攻に在籍中

(2009年8月現在)

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