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卒業生からのメッセージ


 村中 聡さん 卒業年:平成10年3月
 「アフリカの乾燥地で農業の研究・開発に携わっています。」

 ■ メッセージ
  農業なんて古いと思われる方もいるかもしれませんが、私のいるここアフリカではGDPの4割、総労働人口の 8割をまかなう重要な産業です。そのアフリカの飢餓・貧困への対策が声高に叫ばれていた時代に、"乾燥地の農業" という言葉にひかれ、私は生物資源学類に入学しました。そして、幸か不幸か、今現在も国際農業研究機関の一員として、 ここアフリカの乾燥地で農業の研究・開発に携わっています。
  残念なことにアフリカの農業の状況は、私が大学にはいった15年前とあまり変わっておらず、頻発する旱魃や 病虫害、低い収穫量、土地の劣化などの多くの問題をいまでも抱えています。当然、品種や技術の改良もまだまだ発展途上。 特に、私の取り扱う"ササゲ"はその生産量の8割がアフリカで消費されている重要なマメ科作物ですが、先進国での 研究が進んでいないため、まだまだ改良・育種の余地がたくさん残されています。それに加えて、こちらの農家の多様な 要求に応じて品種改良を行い、種子の増殖・販売システムを立ち上げ、農民への農業技術の指導を行う等、様々な活動を 同時に進めるために、専門も国籍も様々な研究者に混じって研究・開発活動に取り組んでいます。

  筑波大学では、様々な活動、授業、人との交流を通じて様々なことを学んできましたが、今、ここアフリカで 農業研究・開発活動に向かっていると、その様々な経験が非常に生きているように思います。筑波大学は他の学類の 授業が取れるだけでなく、周囲には様々な研究所があり、ここで獲得した人間関係や知識は今でも役に立っています。 当時は、人間学類の心理学の授業やJIRCASでのセミナーに、何もわからず、単に面白いからといって参加していましたが、 何が後々ためになるかはわかりません。研究室やヤドカリ祭、サークル活動、はたまたアルバイト先で人間関係に 四苦八苦したことも、現在、多種多様なと人たちと働いて行くのに重要な基礎となっていると実感しています。

ニジェールの農村で村長さんと会議中の村中さん   皆さんの中で卒業後に農業の研究者として活動していかれる人は少ないかもしれません。でも、大学生活の中 で得られる知識・経験は何物にも代え難い物です。そして、それはどんな職業についても生きてくるものです。大学にいる間に、 悩みに悩んで、自分の進むべき道が何なのかを見つけてだして下さい。見つからなくても、勉強以外にもいろいろ体験し てください。そして、筑波大学というところは、それをするのにとても適している場所だと思います。是非、その アドバンテージを生かして成長した皆さんが、世の中にでて、きらりと輝く活躍をされることを期待しています。

 ■ 経歴
 筑波大学生物資源学類卒業後、筑波大学大学院農学研究科に進み博士号取得。鳥取大学乾燥地研究センターでのポスドク を経て、2005年より国際熱帯農業研究所(International Institute of Tropical Agriculture, IITA)勤務 (Crop physiologist)。現在の研究テーマはササゲの乾燥・寄生雑草抵抗性

(2009年7月現在)

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