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卒業生からのメッセージ


 葛西真治さん 卒業年:平成5年3月
 「はじめて目の当たりにする大学の研究室は何もかもが刺激的でした。」

 ■ メッセージ
  高校3年生の春休み、ふと思い立ってつくばへ行ってみることにしました。
  高校の恩師がかねがねその校風と敷地の広大さを誇っていた彼の出身校、筑波大学を一度自分の目で見てみたかったから です(本当は、行くぞ行くぞといいながらあと一歩が踏み出せなかった自分の背中を母親が強引に押したのですが)。 生まれ育った岐阜を一人で出るのはこれが初めてで、新幹線、山手線、常磐線を乗り継ぎ、土浦からつくばセンターを 経由して大学までの道のりはドキドキものでした。

  何とか大学に到着し、生物農林学系棟を写真におさめ、とりあえず目的は達成しましたが、せっかくここまで 来たのだから、中の様子も少し見てみたい。そう思い、ふと目の前を横切った大学院生らしき人に声をかけました。 「すみません、どこか昆虫の研究をしている研究室があったら見学したいのですが。」私はもともと昆虫少年で、 大学における昆虫研究というものに大変興味がありました。すると、「ちょうどいい研究室を知っているから。」 まるで待ち構えていたかのようにその人は私を案内してくれました。そこが偶然その人が所属する応用動物昆虫学 研究室(応動研)、後に私が6年間の研究生活を送ることになった研究室だったのです。 葛西真治さん
    はじめて目の当たりにする大学の研究室は田舎の高校生にとっては何もかもが刺激的で、時間があっという間に 過ぎていきました。当時研究室で助手をされていた戒能洋一先生(現応動研准教授)も洗い物をしながら色々と親切に 教えていただいたのを覚えています。

  この時の経験は私に志望校を一本に絞らせるだけの十分すぎる理由とやる気を与え、翌年、何とか農林学類 (現生物資源学類)に入学することができました。卒業研究では迷うことなく応動研に所属し、蚊の殺虫剤抵抗性機構に 関する研究に取り組みました。その後、先生、先輩、後輩に恵まれ、さまざまな国の留学生と貴重で楽しい時間を共有し、 また研究学園都市つくばに所在する関連研究機関の方々にも助けられながら、無事博士課程を修了することができました。

  現在、私は国立感染症研究所という国の機関で、病気を媒介する昆虫の研究を行っています。蚊、ハエ、 ゴキブリ、シラミ といった人に嫌われがちな昆虫の防除や殺虫剤抵抗性に関する研究が主なテーマです。東南アジアでデング熱流行の 実態を目の当たりにすると、媒介蚊防除の難しさをあらためて実感すると共に、何とかして病気に苦しむ人々の一助に なれないだろうかと、研究へのモチベーションも上がります。また、昆虫の研究に限らず、新型インフルエンザ発生 初期には人手不足を補うため、ウイルス検査にも参加しました。

  あの日、自分がつくばへ向かわなかったら、そしてあそこで応動研の先輩が偶然自分の目の前を通りかからなかったら、 はたしてその20年後に、自分は好きな昆虫の研究に従事することができていただろうか。時々そんなことを振り返ると 不思議な気持ちになります。高校生、学類生を問わず、まずは行動してみてはどうでしょう。興味ある研究室の門を 勇気をもってたたいてみることをおすすめします。

 ■ 経歴
 筑波大学第二学群農林学類卒業後、筑波大学大学院農学研究科博士課程進学、学位取得後、米国コーネル大学昆虫学部 博士研究員を経て、現在、国立感染症研究所昆虫医科学部主任研究官。現在の研究テーマは衛生昆虫における殺虫剤抵抗性の 分子機構解明とモニタリング、殺虫剤の新規作用点の探索、難飼育昆虫の飼育法確立など

(2009年7月現在)

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