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卒業生からのメッセージ


 砂原七生さん 卒業年:平成17年3月
 「日々研究に励んでください」

 ■ メッセージ

 砂原七生さん
 私は現在、製薬企業で働いています。今でこそ医療に関わる仕事をしていますが、生物資源学類に入学した当初は環境問題に興味がありました。
 生物資源学類は幅広い分野を勉強できるところで、経済のことから遺伝子を用いた生物実験、時には田植えをしたり、 牛にふれたり・・・。本当にあらゆる分野にふれながら、特に私が興味を惹かれたのが「分子生物学」でした。
 分子生物学は、生体内で起こっているあらゆる現象やメカニズムを分子レベルで解明していく学問です。自分でも何 か新しい発見がしたいという思いから、大学院に進学し、日々研究に没頭しました。研究を進めていくうちに、病気の メカニズムから実際に「薬」というモノが誕生し、結果として何万人という人々の病気を治すことができるのではないか。 そんな思いが膨らんでいき、これこそ私が目指していた社会貢献だと思い、現在に至っています。

 私は製薬企業で「臨床開発職」という仕事をしていますが、よく「臨床開発とはどんな仕事ですか?」と聞かれます。新薬として世に出てくる薬は、実は10年も20年も前に開発されています。研究所からあがってきた有望な新薬候補化合物を 実際に患者さんに服用して頂くことで、効果と安全性を検証し、そのデータを厚生労働省に申請し、承認されることで初めて みなさんの手に新薬を届けることが出来ます。臨床開発とは、まさにこの一連の過程を行う仕事です。ですから、出来る限り臨床開発を迅速にかつ正確に実施し、一日も早く皆さんの手に新薬を届けることが私の使命だと 考えています。
 臨床開発は医師をはじめとし、本当に多くの人と協力し合って進めていく仕事なので、高いコミュニケーション能力と 専門性が要求されます。入社3年目の私が、その領域でトップの先生方とお話しすることもめずらしくありません。最新の 論文を読み、医師といかに意見交換や情報交換をすることが出来るか、また医師は多忙を極めるため短い時間でいかに用件 を伝えることが出来るか、何十人という病院スタッフを前にしていかに臨床試験の内容をわかりやすく伝えられるか。 これらは研究室生活に培ったディスカッションや論文発表、プレゼンテーションが非常に役立っています。
 仕事をする上で一番にやりがいを感じることが出来るのは、医師から「薬効いているよ!患者さん良くなったよ!」 の一言です。もちろん患者さんと直接会うことは出来ませんが、カルテや画像から薬の効果を肌で感じることが出来ます。 そしてまだ世に出ていない薬だからこそ、誰よりも早くその効果を感じることが出来ます。その現場は本当に感動的です。
 近年病気のメカニズムが分子レベルで解明され、従来の薬より高い効果をもち、かつ副作用が少ない薬がたくさん出てきま した。これはまさに、一つ一つの研究が積み重なった成果だと思います。

 筑波大学にはどっぷりと研究に浸れるだけの素晴らしい施設や優秀な先生、そして仲間がたくさんいます。どんな研究であれ、 何らかのかたちでどこかで役に立つ日が来ることを胸に刻みながら、日々研究に励んでほしいと思います。

 ■ 経歴
 平成19年3月筑波大学大学院生命環境科学研究科修了
 現在、大日本住友製薬株式会社開発本部臨床開発第2部第5グループ勤務

(2010年7月現在)

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