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卒業生からのメッセージ


 稲田麻希さん 卒業年:平成19年3月
 「可能性の上限を超えて」

 ■ メッセージ

 みなさん、こんにちは。まずは簡単に自己紹介を。私は、筑波大学・大学院を通じて6年間、筑波大学に在籍し、 現在は企業の研究職として化学メーカーに勤務しています。学生さんには、大学の研究と今の仕事の繋がりを尋ねられる ことが多いですが、実際のところ、ほとんど繋がりはありません。強いて言えば、理系の素養をもって(?)理系の職種 についていることくらいです。

 それでも何とかやっていけているのは、学生時代に培った雑草魂のおかげかな、と思います。みなさんのいるところは、 「生命」「環境」という漠然としたテーマの下だからこそ、実にさまざまな人が集ってくるし、我々人類にとって永久不滅 のテーマだからこそ、たくさんの熱い思いに出会えます。そんな貴重な場所に居るだけで、案外強く育つものです。

 人の数だけ違った意見があるかとは思いますが、私は「経験も知識も広く浅く」を心がけて欲しいなと思います。 聞きかじりでも、やりかけでも構いません。「聞いたことがある。」とか、「やってみたことがある。」というのは、 その後の人生に大きく効いてきます。ひょんな出会いや、ちょっとしたきっかけが人生を変えるものですが、まずは、 その種蒔きをするイメージです。
 必要だと思ったら必死で習得する、興味があったらとことんやりこむ、そういう「狭く深く」は、程度の差はあれ、 きっかけさえあれば誰でもできるものです。もちろん在学中の時間をそれに割いても構いませんが、大事なのは、やはり 「きっかけ」に出会うこと。そして、その出会うための時間とチャンスは、今、みなさんの居るその場所・その瞬間に ゴロゴロしているのです。見つけてみて下さい。
 将来のことを考え、先手を打って人生設計をすることも、大切だとは思います。しかし、そのことだけにとらわれて、 今、目の前にある自由な時間の使い方を間違って欲しくないというのが、先輩としての私の意見です。もちろん、自堕落な 遊びに興じて勉強しなくてもよいという意味での自由ではありません。興味のある授業を履修したり、サークル活動に精を 出したり、アルバイトを頑張ってお金を貰う喜びを感じたり、何でも「お試し」で手を付けることができる、そういう意味の 自由です。

 まずは、何より自分が喜びを見出せる瞬間を探して欲しい、更に興味の幅を広げることで、可能性の上限を突破して欲しい と思います。その過程には、勉強する時間、睡眠時間、サークルのミーティング、お金のやり繰り等、人によりさまざまな 障壁とジレンマが待ち構えています。どんな風に両立させたらトータルで幸せな学生生活になるか、きっと自然に悩み、 試行錯誤することでしょう。それはそのまま、さまざまな制約の中で仕事をして、人生を充実させていくという、卒業後 の自分自身に返ってくると思います。
 また、生物資源学類ならではの実習・実験を積極的に履修することをオススメします。私は、履修していなくて後悔したの ですが、例えば、農場に出る実習。あれは、経験しておけば、後々ネタになったのになと思いますし、人生経験として、 今後もなかなか無い機会を逃してしまったと思います。一方、履修して良かった経験談としては、インターンシップのよう に現場に出る実習。私は、沖縄の農業用灌漑設備とダム建設現場での実習に参加し、現地の人との交流を通じて、現場なら ではの体験をしました。道なき道を行くワゴン、山奥に突如現れるパイナップル畑、建設中のダムの中から見上げた空、 初めて触ったCAD、島ならではの高低差の大きな地形と少ない水資源、国のプロジェクトと現地の人の思いの隔たり・・・。 「世の中理屈じゃない」なんて、月並みな言葉ですが、その真意がわかります。生物資源学類が網羅する分野は実学に近く、 私たちの今と未来に係る学問だからこそ、実習・実験が、みなさんの血や肉となる栄養に満ちた糧になります。社会に出て、 人それぞれ「現場」に入って行く時、心と身体に刻まれた経験が活きてくることでしょう。

 最後になりましたが、多くの出会いと驚きに溢れた楽しい学生生活になるよう、心から応援しています。

 ■ 経歴
 現在、化学メーカー勤務 研究開発職

(2010年7月現在)

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