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卒業生からのメッセージ


 福原茂朋さん 卒業年:平成4年3月
 「なぜ、私は研究の道を選んだのか」

 ■ メッセージ

 私は、昭和63年に筑波大学第二学群農林学類(現在の生物資源学類)に入学し、平成9年に大学院の博士課程を修了する までの9年間を筑波大学で過ごしました。その後、アメリカに3年間留学し、帰国後は熊本大学に助手として赴任しました。 平成15年に、現在所属する国立循環器病研究センターに移ってから7年余り、一貫して血管について研究しています。 全身を張り巡らす血管は、つなぎ合わせると地球を二周半するほどの長さとなり、身体のすべての細胞や組織に酸素や 栄養を送り届けています。最近話題のメタボリックシンドロームやガンなどの病気になると、この血管の機能が上手く 働かなくなり、それにより病気がさらに悪化します。私は、血管が作られる仕組みや、血管の機能がどのように調節されて いるのか研究することで、将来、このような病気の原因を明らかにし、治療法の開発に繋げていきたいと考えています。 そのために現在、一昨年、ノーベル賞を受賞された下村修先生が発見した緑色蛍光タンパク質を、血管で発現するゼブラ フィッシュ(メダカのような小さな魚)を使い、生きたからだの中で血管ができる様子を顕微鏡で観察し、研究しています。 血管が形つくられるようすを目の当たりにすると、生命の神秘を強く感じます。そして、その神秘の謎の一部でも解き明か したいと思い、日夜研究に打ち込んでいます。

 こんな私ですが、はじめから研究が好きだった訳ではありません。大学4年生のときに卒業研究をするために研究室に 所属しました。その後、修士課程に入学しましたが、正直なところ研究にそれほど魅力を感じていたわけではなく、 単に就職に有利だと考えたからです。実際、1年生が終わるころにはある製薬会社に内定をもらっていました。就職も決まり、 2年生になるとき、アメリカに留学していた先輩が研究室に戻ってこられ、私は、その先輩に指導して頂くことになりました。 とても厳しい先輩でしたが、研究のすばらしさを沢山教えて頂き、徐々に研究にのめり込んでいきました。そして最後には、 決まっていた就職を断り、博士課程に進学し、研究者として生きていくことに決めたのです。

 このような自分の経験をもとに、みなさんに二つのアドバイスをしたいと思います。一つ目は、人との出会いを大切にして ほしいと思います。おそらく指導してくれた先輩に出会っていなければ、私は研究者になっていませんでした。また、 これまでに出会った沢山の方々の助けがあって、今の私があるのだと確信しています。二つ目は、大学生活の中で なんでもいいので夢中になれることを見つけ、精一杯それに打ち込んでみてください。私も、修士2年生のときに先輩の指導 のもと、思いっきり研究に打ち込んだお陰で、研究の楽しさを知ることができたと思います。ですから、自分がやると 決めたことは、何でも中途半端にせず、精一杯それに向かって頑張ってみてください。そうすれば、自分が将来すべきことが 自然と見えてくるのではないでしょうか。

 ■ 経歴
 国立循環器病研究センター研究所勤務

(2010年7月現在)

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